国際自動車コンプレックス研究会は、1998年7月、三河港臨海部に国際的な自動車産業の複合拠点を形成しようとする 「国際自動車コンプレックス計画」(豊橋市策定)に掲げられた、流通、リサイクル、コンベンションの各部門の プロジェクトを具体的に推進するため、民間企業による具体的な研究を推進するために設立された組織です。 これまでに共同流通センターやリサイクルセンター、コンベンションセンターをはじめとした施設整備や、 周辺道路や港湾インフラ等の整備に関わる検討なども行ってきました。 また、国内外の港湾ネットワークづくり、中国との自動車産業ネットワークづくりの他、 ビジネスネットワークとして、1999年からエコカーチャンピオンシップを実施し、 地域ブランドづくりのためのニュービートルフェスタ等も開催しました。豊橋技術科学大学、 愛知工科大学とは自動車部品のリビルト実験を行う等、技術開発も行いました。 2011年に東日本大震災が発生し、地域BCPの重要性が指摘されるようになりましたが、 2005年頃から産業集積地である明海地区を対象とした地域BCPづくりを進め、 それを契機として明海地区のBCPの取組が防災白書にも掲載されてきました。このように本研究会は、 三河港や広域インフラ、防災、地域・国際ネットワークづくり等について、 地域企業等と連携しながら進めていきました。 こうした中、第18期総会(2016年12月9日)では、三河港の発展の考え方を基本に据えた方針に変更し、 三河港並びにその周辺基盤整備や観光利用等の取り組みを進めました。 今日、ICT、AI、IoT等のイノベーションが進展し、完成車物流や港湾・道路インフラ等を取り巻く環境において、 DX(デジタルトランスフォーメーション)や、温室効果ガス削減等への対応が一層迫られるようになりました。 このため、三河港やその利活用等を進めるだけでなく、新たなイノベーションの動きを活用した広域的な対応が 一層重要になってきていると言えます。 こうした観点を踏まえ、このたび研究会の名称を『三河港未来戦略会議』(以下、「会議」という。) に変更することとしました。この会議は、国際自動車コンプレックス研究会で掲げたプロジェクトを継承しつつ、 未来に向けた地域づくりの戦略を進めていきたいと考えています。
これまでの国際コンプレックス研究会同様に、多くの企業の方々がこの機会を活用されることを期待します。 |
2021年3月 |