県境地域は、地理的・歴史的な一体性を持ちながら、県境によって行政界が区分される ことにより、総合的な地域づくりが困難な地域です。一方、人口減少、財政削減による地 域整備では、従来の行政区域にかかわらず、資源の合理的利用と地域の特性を融合させた 地域整備が必要となっております。
また、地方分権による市町村合併の促進、これに続き検討されている道州制は、我が国 の地域区割りを大きく変えようとしております。こうした中で、県境地域は互いの地域力 を総合化することにより、地域の活性化と特徴ある地域づくりを進める重要な時期にある と言えます。
個別の県境地域では、各々の地域連携や多様な地域活性化の実践を長期に亘って継続し ており、各地域が独自の成果を上げつつあります。しかしながら自治制度変革という大き な変化に対しては、個別県境地域の活動では限界があります。 そこで、県境を越えた地域づくりを目指す全国の県境地域が互いの情報を交換し、共同 した行動をとるために全国県境地域研究会を設立し、活動を行うことといたしました。
平成14年11月
全国の県境地域が集まり、互いの情報を交換し共同した行動に発展させる場として、 シンポジウムを開催します。シンポジウムは、全国の広域ブロックごとの開催を目標と して、政策アピールのために、東京での開催を検討します。
全国県境地域に関する情報集を作成することにより、県境地域の相互連携を深めます。 また、情報を提供することで、各県境地域の政策立案を支援します。
学会等の場を活用して、あまり認知されていない県境地域形成の必要性をアピールし て行きます。また、県境地域連携手法の開発を目ざします。
公益社団法人東三河地域研究センターに研究会事務局を置く。